2017年3月15日水曜日

Hayatoの卒業式


2017年3月14日、Hayatoが小学校を卒業しました。4月からは中学生になります。
Hayatoが小学校、正確には特別支援学校小学部に入学した2011年4月は、夫・典人が勤めていた写真館を退職してフリーの写真家として独立した時でもありました。あれから6年の間に一度また別のスタジオに勤めたりはしたけれど、あれから6年になり、無事に息子を卒業させることができたのだという、夫はとても感慨深いものがあるようでした。

私は……入学式の日のことを思い出していました。
特別支援学校(養護学校)に子供を入学させる親は、誰でも心になんらかの感情を抱いています。それも、ネガティブだったりモヤモヤと曇った感情です。中にはもう割り切って晴れ晴れとしている方もいるのかも。でも私の心はモヤモヤとしていて「なぜウチの子がこの学校に入学しないといけないのか」と、まったく晴れ晴れとした入学式ではありませんでした。まだ、Hayatoの障害のことを受け入れられていなくて、まだ「普通の子」と「障害児」という誰かが勝手に決めた枠組みに囚われていて、なんとか息子を「普通」の枠に引き戻したいなんてアホなことを考えていたんです。

*このブログを見て日が浅い方へ……
Hayatoは、重度の知的障害をもつ自閉症児です。言語の遅れが特に目立っていて、発達年齢はおよそ2歳と診断されています。精神的には結構成熟して落ち着いた面もありますが、何しろジャンルによって発達がバラバラ、凸凹。この凸凹が「発達障害」と呼ばれる所以です。

今では、私の心にはHayatoのことで1点の曇りもありません!
HayatoはHayato. 誰がどんな枠でくくろうとしても、Hayatoは私にとってHayatoであり、何も変わりません。障害名はついてるけど、それはありがたく福祉サービスを受けるために必要な資格みたいなものだと思ってます。本当に、生活において、様々な福祉サービスなしでは私たちは仕事をすることもできませんから、その「資格」みたいな障害名にはとても感謝しています。が、それはHayatoにレッテルを貼るようなものでも何でもなく、Hayatoはどんなお子さんたちとも同じ、もうすぐ12歳になる子供です。

この6年間、私たち家族には色んなことがあって、泣いたり笑ったり怒ったり。笑ったことや楽しかったことしかあんまり覚えてないけれど。でも、大変なときでも泣いてるときでも、いつも家族で支え合ってきたし、他人様が助けてくれることも多かった。
今では家族4人で写真スタジオを営んでいて、Hayatoは学校やデイサービスの皆さんのおかげで健やかに育って、夫・典人は写真一本で私たち家族の生活を支えてくれているし、さらにはYuiという太陽みたいな明るい娘までいる!

節目って、とても良いものですね!
息子の卒業式を経て、私たち夫婦の間にも「さあ、やるぞ〜!」という前向きな清々しい気力が満ちてきています。これから蕾がどんどん開いて花咲く季節。その花たちが次々と咲き続けていけるよう、土壌づくりもしっかりと!やっていかねばですね。とにかく今は、すべてが楽しくて、苦しいこともうまくいかないことも全部前向きに受け止めてゆける。ありがとうございます。



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